はじめに
2011年3月に発生した東日本大震災、そして福島第一原子力発電所の事故。地震と津波に加え原子力災害による複合災害は、多くの人々の生活を変え、社会の在り方を問うこととなりました。
福島県では、ピーク時には約16万人の県民が県内外に避難をし、震災と原発事故から13年が経った現在においても約3万人が避難先での生活を余儀なくされています。事故を起こした福島第一原子力発電所は、廃炉に向けての取組みが進んではいるものの、当初の計画を大きく上回っていくことが確実なものとなっています。
あの災害から私たちは何を学び、さらには世代を越えざるを得ない大きな課題を抱えながら、私たちはどのように向き合っていくべきか。そうした葛藤の中から始まったプロジェクトが「起きあがる学校」の取組みでした。
私たちが出会い、協働を重ねてきた福島県双葉郡の先生たちや子どもたちが、その時々でどんな状況でどんな考えを持って日々を過ごしていたのか。新型コロナウィルス感染症による社会の変容を全世界が体感した現在、改めてVUCA社会の教育について考える時に、福島の先生たちが体験し考えてきたことは大切な財産になるのではないでしょうか。
本プロジェクトでは、福島第一原子力発電所が立地し、全自治体が避難を余儀なくされた福島県双葉郡8町村の学校に勤務をした教員や教育関係者へのインタビューを実施し公開しています。是非とも多くの方にご一読いただき、災害による教育環境についてに限らず、教育や社会のことを一緒に考えるきっかけとなればと願っています。







